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活動を活発化しているキャパニック  

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元サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)コリン・キャパニック氏が活動を活発化している。7月4日の独立記念日にキャパニック氏がツイッターで投稿したメッセージが注目を集めることになった。アメリカでの黒人の歴史を紹介する動画と共に「黒人は、何世紀にもわたってアメリカによって非人間的に扱われ、残虐化され、犯罪化され、テロ化されてきた。そしてわれわれの祖先が奴隷にされている間に『独立』の記念日に参加することを期待されている。われわれは白人至上主義のあなた方のお祝いを拒否する。そして皆のための解放を望んでいる」と発信したのだ。
 
2016年に警察の残虐行為と人種的不平等に対して試合前の国歌斉唱時にひざまずく抗議行動を始めたキャパニック氏が、ジョージ・フロイド氏が白人警官によって殺された事件を発端に大きくなったブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命は大切だ)の抗議活動を受けて行ったものと見られている。このツイートは9万9,100回以上リツイートされ、18万回以上いいねされるほどの状況だ。
 
一方でビジネス面での発表が連続したのが映像関連だ。6月29日、動画配信サービス大手のネットフリックスはキャパニックを題材にした6話構成のドラマシリーズ『黒と白のコリン』を制作すると発表した。監督は映画『グローリー/明日への行進』や長編ドキュメンタリー『13th – 憲法修正第13条 -』で知られるエイヴァ・デュヴァーネイが務める。
 
同シリーズはキャパニック氏の高校時代を舞台にしたもので、白人の家族に養子縁組された同氏の経験や洞察が、彼の後の活動にどうつながったかを描いていくという。キャパニック氏は俳優が演じ、同氏はナレーターとして出演するとのことだ。さらにシリーズのエグゼクティブプロデューサーも務める。
 
リリースでキャパニック氏は「白いレンズを通して人種や黒人の物語が描かれているのをよく見ます。黒人が直面するさまざまな現実に新たな視点を与えることを目指しています。高校時代に白人コミュニティで養子になった黒人として直面した人種問題を探求します。世界に見てもらえるこれらの物語をエイヴァと共同で実現することは光栄です」とコメントしている。公開時期は未定だ。

さらに7月6日にウォルトディズニーがキャパニック氏の映像制作会社ラ・ビジョン・メディアと「人種と社会的不正、公平性を探求する脚本付きと脚本のない物語を伝えることに焦点を当てた」契約を結んだと発表した。契約にはディズニー傘下のスポーツ専門制作会社ESPNフィルムズが制作するドキュメンタリーシリーズの優先交渉権も含まれるということだ。契約はESPNに留まらず、動画配信のHuluやアニメ映画のピクサー、スポーツとポップカルチャーのウェブサイトThe Undefeatedなど、ディズニーの持つプラットフォーム全てに及ぶ。ディズニーは「人種、社会的不正、そして公平さの追求を探求し、黒と茶色の監督とプロデューサーの作品を紹介する新しいプラットフォームを提供する」とした。
 
さらにディズニーのボブ・アイガー会長も「コリンの経験は彼にスポーツ、文化、人種が交わる点についてユニークな視点を与え、それは間違いなく教育、啓蒙、娯楽となる説得力のある物語を生み出すでしょう。そしてわれわれはこの重要なコラボレーションで彼と一緒に働くことを楽しみにしています」と期待を表明している。
 
対してキャパニック氏は「黒人とヒスパニックのディレクター、クリエイター、脚本家、プロデューサーの地位を高め、さらに魅力的で本物の視点で若者を刺激します」と意義を語っている。
 
最初のプロジェクトは49ers最後のシーズンとその後新たなチームとの契約を模索した過去5年間を題材にしたキャパニック氏のドキュメンタリーシリーズになる見込みだ。

これらの契約はメディア企業がキャパニック氏の活動を認め、作品を制作・放送配信する価値があり、社会からも認められるという判断をした故のものだろう。その一方でキャパニック氏はNFLチームとの契約を依然として得られていない。ロジャー・グッデルNFLコミッショナーが契約を奨励し、ライオンズのシーラ・フォード・ハンプ新オーナーがキャパニック氏の受け入れを全面的にサポートすると発言しているのにもかかわらず、ここまで具体的な契約に向けた動きが報じられていない状況だ。
 
これはコロナ禍で3シーズンにわたりプレーしていないキャパニック氏の現在の実力を判断できないということが要因の一つに挙げられるだろう。ただキャパニック氏と契約することをまだリスクと捉えているチームもあるのかもしれない。今後どんな動きが出るだろうか。

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